『動物農場』、『1984』で知られる小説家ジョージ・オーウェルが、インドで生まれたこと、第二次世界大戦下でBBC(英国放協会)のラジオ局で働いていたこと、その放送による情報戦の主な敵が日本だったこと、を知ってこの物語を書きたいと思った。 当時の大英帝国の植民地インドでは、独立を求めるインド人たちの声を、イギリスが力で押さえ込んでいる状況だった。そこに、第二次世界大戦が起こる。インドを独立させたくはない、しかし、戦争協力は欲しい。そう考えた英政府は、BBC内にインド課を新設した。インドの将来のリーダーたちを味方につけるべく、ラジオで“文学”を使ったプロパガンダ放送を始めたのだ。38歳のオーウェルは、その責任者として抜擢された。そして、真珠湾攻撃の後は、“大東亜共栄圏” を掲げ、植民地開放を謳う日本が、直接の敵となっていく。
イギリスを信じるか、日本を信じるか、で分断されるインド人たち。彼らに囲まれながら、英政府の意向を受けたBBCで働くオーウェル。ファシズムとの戦いのためなら、自由の抑圧は許されるのか。そこには、理念が現実に引き裂かれる苦しみがあったはずだ。分断の時代だからこそ、世界が割れてゆくことに抗いたい。その思いを込めて、この物語を届けようと思う。
公演日程
2022年6月8日(水)~6月12日(日)
6月8日(水)19:00
6月9日(木)14:00 / 19:00★
6月10日(金)14:00
6月11日(土)14:00 / 18:00★
6月12日(日)13:00 / 17:00
受付開始は開演の45分前、開場は開演の30分前。
未就学児の入場はご遠慮ください。
★印:終演後アフタートーク(約30分)あり
上演時間:2時間を予定(休憩なし)
★アフタートークゲスト(5/16更新!)
6月9日(木)19:00の回
川端康雄氏(日本女子大学文学部教授、『動物農場ーおとぎばなし』(岩波文庫)翻訳者)
トークテーマ:「『動物農場ーおとぎばなし』の魅力とは? もの言う動物たちの声を聴こう。」
6月11日(土)18:00の回
秦邦生氏(東京大学大学院准教授、『ジョージ・オーウェル『一九八四年』を読む』編者)
トークテーマ:「オーウェルとバーデキン オーウェルと、謎の女性小説家との関係とは?」
チケット
全席自由/前売・当日共通/消費税込
一般:4,000円
U-25:3,000円
劇団応援チケット:8,000円
☆初日割(6/8(水)19:00の回)
一般:3,500円
U-25:2,500円
ギフトチケット: 4,000円
枚数のみ指定して購入・プレゼントして、贈られた相手が後から日時指定できるチケットです。
劇団のみの取扱。詳細はこちらから→ギフトチケット
ミラチケ:22歳以下応募可
日時・枚数限定。詳細はこちら→https://reserva.be/miraikaigi
*U-25は25歳以下が対象です。当日、年齢のわかる書類をお持ちください。
*未就学児童のご入場はご遠慮ください。
*やむを得ぬ事情により、公演情報等に変更が生じる場合がございます。
*ご入場時の検温、マスク着用にご協力ください。発熱や体調不良が認められる方はご入場をお断りする場合がございます。予めご了承ください。
劇団応援チケットとは?
一般料金との差額分が、劇団の支援になるチケットです。新型コロナウイルスの影響により、客席数が減ることによる収入減、感染対策、稽古場の確保など、さまざまな活動に困難が生じています。我々が演劇作品を通して、世の中に発信していることに共鳴していただけて、経済的に余裕がある方がいらっしゃれば、劇団応援チケットのご予約により、劇団を応援していただけたら、嬉しいです。お席は一般料金のお客様と変わりません。
劇団応援チケットにてご購入の方には、ささやかなお返しをさせていただきます。
ご予約
チケット発売日:4月2日(土)10時より
CoRichチケット! https://ticket.corich.jp/apply/128697/ ▼
チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2208507 ▼
(Pコード511-392)
会場/アクセス
下北沢・駅前劇場
京王井の頭線の方は、中央口改札より徒歩約3分
小田急線の方は、東口改札より徒歩約3分
劇場への行き方はこちら!
https://www.honda-geki.com/docs/map/ekimaeoff-higasi.html
〒155-0031
東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F
tel/03-3414-0019
キャスト
村岡 哲至
エリック・アーサー・ブレア
(ジョージ・オーウェル)
滝沢 花野
アイリーン・ブレア
時田 光洋
フレドリック・ウォーバーグ
北川 竜二
ジョナサン・フランシス・イースト
山村 茉梨乃*
ヴェニュ・チタレー
伊藤 大貴
ブーペン・チャンドラ・タバッスン
佐乃 美千子
キャサリン・バーデキン
*印=劇団印象-indian elephant-所属
スタッフ
作・演出:鈴木アツト
舞台美術・小道具:西宮紀子
照明:篠木一吉((有)創光房)
音響:斎藤裕喜(Québec)
衣裳:西原梨恵
ヘアメイク:西藤恭子
振付:山村茉梨乃
演出助手:小杉咲貴
舞台監督:(株)ステージワークURAK
宣伝美術:沼上純也(イヰマ)
宣伝イラスト:大野舞"denali"
舞台写真:bozzo
音楽・制作:村上理恵
協力:ビクターミュージックアーツ、トム・プロジェクト、Potluck Theater、劇団AUN、オフィス松田
後援:未来の会議(ミラチケ対象公演)
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
芸術文化振興基金
企画・主催:特定非営利活動法人 劇団印象-indian elephant-
アーカイブ・オンライン配信
■配信期間
6月16日(木)12:00~7月7日(木)23:55
※期間中は何度でもご覧いただけます。
■視聴チケット:¥2,000
※販売期限は、7月7日(木)19:00までとなっております。
(6/8(水)〜6/12(火)@下北沢・駅前劇場にて上演する公演の収録映像となります。)
https://inzou-orwell.peatix.com/
劇団印象-indian elephant-について
「印象」と書いて「いんぞう」と読む。
劇作家・演出家の鈴木アツトを中心に2003年に設立。「遊びは国境を越える」という信念の元、“遊び”から生まれるイマジネーションによって、言葉や文化の壁を越えて楽しめる作品を創作している。主な作品は『エーリヒ・ケストナー~消された名前~』、『グローバル・ベイビー・ファクトリー』、『青鬼』(若手演出家コンクール2012優秀賞・観客賞受賞)など。海外での上演・共同創作も多数。
お問い合わせ
劇団印象-indian elephant-
Mail info@inzou.com
Tel 090-6026-0356(平日11:00~18:00)
※電話がつながらない場合は留守番電話にご用件とご連絡先をお願いいたします。
折り返しお電話させていただきます。
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